『0ベース思考』を読んでみた

友達から面白そうな本を借りて読んでみた。
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ゼロベース思考の本としては有名なようで、読みやすくなかなか勉強になった。


【要旨】
脳を鍛え直して、大小問わずいろいろな問題を普通とはちがう方法で考える。
ちがう角度から、違う筋肉を使って、ちがう前提で考える。
やみくもな楽観も、ひねくれた不信ももたずにすなおな心で考える。

・政治的、思想的、その他のバイアスのせいで偏った先入観を捨て去る
・新しい考えを取り入れることや、考えることを放棄しない
・忙しさを理由に考えることをさぼらない


【気付き・所感】
この本のメインテーマとはちょっとずれるけれどもこの本を読んだことがきっかけで
ここ数年自分の姿勢がまずかったのではないか、ということに気付かされた。
考えることを放棄してきたのではないか、そもそも考えるとはどういうことなのか、
何のために考えるのか、ゼロベース思考を学ばないとまずいのではないか、
といった様々な今更感のある疑問が浮かんだ。

どう考えればよいのか迷ったが今後どうすべきなのか自分なりに(たぶん)考えてみた。
考えるのは問題解決のために必要だという結論に至ったので問題解決方法を学びなおす。
学ぶ過程で考えるとはどういうことなのかを見つめなおしてみる。


【個人的なほぼ抜粋メモ】
・どんな問題も一発で解決できる魔法のやり方はない。ちょっとちがうやり方で、
 もうちょっと真剣に、もうちょっと自由に考えるのがよい。
・一般通念を捨て去ることがフリーク(常識の枠に収まらない人、
 既存の慣習にとらわれない人)のように考える核心にある。
・現代生活はインセンティブのうえに成り立っている。
・一般通念はたいていまちがっている
・相関関係と因果関係は別物だ
・フリークみたいな考え方は誰でもできるが実践する人は少ない。
 (理由)
  ・政治的、思想的、その他のバイアスのせいで偏った先入観をもってしまいがち
  ・みんなと同じことをするのはラク(新しい考えを取り入れようとせず、
   考えることまで人任せにしてしまう)
  ・忙しさを理由にさぼっている
・まずは「知らない」ことを恥ずかしく思わない
・何かを学ぶ鍵はフィードバック(ある行動の結果を参考にして次の行動を修正する)
・問題を解決しようとするときにたまたま目についた気になる部分だけに
 取り組んでいないか気を付ける
・ホットドッグ早食い選手権での教訓
 ・問題をゼロベースで正しくとらえ直すことが重要
  (例:ホットドッグをもっとたくさん食べるにはどうする?
     ⇒ホットドッグを食べやすくするにはどうしたらいい?)
 ・脳をだまして限界を押し広げることが重要
  (例:過去の世界記録を正当なものとは思わないようにする)
・真実はいつもルーツにある
・子どものように考える(小さな問いから考える、わかりきったことでも臆せず言う)
・学びながら楽しむことが大事
・群集心理は人の行動のほとんどの側面に影響をおよぼす
・聴く耳をもたない人を説得するには
 1.主役は自分ではなく相手
 2.自分の主張が完璧だというふりをしない
 3.相手の主張の良い点を認める
 4.罵詈雑言は胸にしまっておく
 5.物語を語る(データ、時間の経過をもりこむ)
・「失敗」は「袋小路の発見」や「勝利」(安く早く失敗する)だ